山岸凉子漫画感想ブログ

山岸凉子先生の漫画作品の感想を書いていきます。普通にネタバレしてますのでご注意ください。

姉妹

姉さんになり代わりたい。「奈落 タルタロス」1988年

あらすじ 18歳のエブリーヌには2歳上の姉・デルフィーヌがいる。 瓜二つの二人だが、才能ある女優であるデルフィーヌに比べ、エブリーヌは常に「人生の敗者」だった。 何をやっても姉に勝てないエブリーヌは、いつしかデルフィーヌの真似ばかりするようにな…

人は誰だって褒められて伸びるタイプなんだよ!「ブルー・ロージス」1991年

あらすじ 黎子(たみこ)は男性と付き合ったことがないまま30歳になろうとするイラストレーター。 子供の頃から優秀な妹と比べられて育ったせいで自分に自信が持てずにいた黎子だが、ある時男性編集者の和久と出会ったことで、黎子の人生は少しずつ変わりは…

グレるって健康的かも知れない。「木花佐久夜毘売」1986年

あらすじ 高校生の典子には3歳上の姉がいる。姉の咲耶は子供の頃から優等生で、両親は咲耶ばかり可愛がっていた。さらに自分の名前「典子」まで「たった3歳の咲耶が名づけた」という自慢話の種にされ続けた典子はすっかりひねくれてしまっていたが…。 山岸先…

絶世の美女の自覚なき悪意。「黒のヘレネー」1979年

あらすじ 絶世の美女ヘレネー。彼女はいつでも美しく、素直で、微笑みを絶やさず、誰にでも優しく、そして誰からも愛された。しかし彼女の美しさは知らず知らず周りを不幸へと導いていった…。 「その女のまわりは禍々しい黒いものでいっぱいだ!」 この話す…

どうしてお姉ちゃんばかり…。「常世長鳴鳥」1985年

あらすじ 中学生の雪影(ゆきえ)は、家族の愛情を一身に受ける美しい姉・花影(はなえ)を幼い頃から憎んでいた。自分の将来、好きな人まで奪われそうになった雪影は、ある行動に出る…。 どう考えても家族が悪い。 美しい姉・花影は冒頭からいきなり川には…

それは自分にも見えない悪意。「瑠璃の爪」1986年

あらすじ 上杉絹子(28)は、実姉の敦子(31)を刺し殺した。 その後、複数の関係者の証言によって姉妹の関係は少しずつ浮き彫りになっていく。 「関係者への取材」という形をとった構成の臨場感がすごい。本当にこういう事件があったんじゃないかと思ってし…

そして少女は神になってしまった。「時じくの香の木の実」1985年

あらすじ 正妻の娘・日向、妾の娘・日影。 ほぼ同時に8歳になった二人は、巫女である大叔母の屋敷に連れてこられ、どちらが跡継ぎとなるかが試される。差し出されたのは奇妙な果実…。 「それを食べるのです。それを食べるとおまえ達のどちらかが 永遠に年を…

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