山岸凉子漫画感想ブログ

山岸凉子先生の漫画作品の感想を書いていきます。普通にネタバレしてますのでご注意ください。

救済

みんながその子を鬼にした。「鬼」1995年

あらすじ 天保8年。奥州枯野村はひどい飢饉に襲われ、親に不要と判断された子供たちは口減らしのために穴の中に捨てられた。 時は流れ、M美大の民俗学サークル「不思議圏」は寺に合宿に行くことになった。その土地の飢饉について調べていた彼らだが、寺では…

蘇我くんのもうれつ受験校改造計画。「メタモルフォシス伝」 1976年

あらすじ 都内の某受験校にある日転校してきた不思議な少年・蘇我要。 毎日勉強勉強でピリピリしている学校で、それぞれに問題を抱える久美・新田・小山・大田原。蘇我はその不思議な力で、彼らを、学校を、少しずつ変えていく。 全国の高校(ハイスクール)…

人は誰だって褒められて伸びるタイプなんだよ!「ブルー・ロージス」1991年

あらすじ 黎子(たみこ)は男性と付き合ったことがないまま30歳になろうとするイラストレーター。 子供の頃から優秀な妹と比べられて育ったせいで自分に自信が持てずにいた黎子だが、ある時男性編集者の和久と出会ったことで、黎子の人生は少しずつ変わりは…

グレるって健康的かも知れない。「木花佐久夜毘売」1986年

あらすじ 高校生の典子には3歳上の姉がいる。姉の咲耶は子供の頃から優等生で、両親は咲耶ばかり可愛がっていた。さらに自分の名前「典子」まで「たった3歳の咲耶が名づけた」という自慢話の種にされ続けた典子はすっかりひねくれてしまっていたが…。 山岸先…

おまえはママなしでは生きていけないのよ。「スピンクス」1979年

あらすじ 「僕」は魔女の館に住んでいた。「僕」は真っ白な部屋に来る日も来る日も立っていた。毎日毎日「スピンクス」がやって来て「僕」に質問をする。声も出ず体も動かせない「僕」は「スピンクス」に弄ばれる。そんなある日、知らない男の人がアーチーの…

牧神として育てられた子供。「シュリンクス・パーン」1976年

あらすじ 大学を卒業したばかりの新人小説家オシアンは、亡くなった叔父の屋敷を受け継ぐが、そこにはシュリンクス・パーンと名乗る謎の少年がいた。オシアンとシュリンクスは奇妙な半同居生活を始める。 その一、オールド・バターシー・ハウスの所有者とな…

心理的虐待、ダメ、絶対。「赤い髪の少年」1973年

あらすじ 大学院生のエマニュエルは従兄の家に招かれた。そこの息子のステファヌは「にんじん」と呼ばれ、母親セブリヌから心理的虐待を受けていた。 「なぜ彼のことをにんじんと呼ぶのです? 髪が赤いからですか?」「あの子の心ときたら髪よりすごい色なん…

それは、彼女にだけ見える友達。「ティンカー・ベル」1973年

あらすじ ダフニーのたった一人の友達は、小さい頃から側にいたティンカー・ベルだけだった。ダフニーが悲しい時、ティンカー・ベルだけがいつも彼女を慰めてくれていたが、ある日出会ったギーと親しくなるにつれて、ティンカー・ベルは彼女の目に見えなくな…

ママン、あたしは醜いの?「ラプンツェル・ラプンツェル」1974年

あらすじ 若き植物学者のオクターヴは、塔の中に住む美しい少女ミケティと出会う。ミケティは母親に「おまえは醜い」と言われ続けながら育てられていた。 「マ、ママン、あたしはみにくいの?」「そうよミケティ。外にでたらころされるわ」 ものすごい美少女…

[山岸凉子漫画感想ブログ]は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。