山岸凉子漫画感想ブログ

山岸凉子先生の漫画作品の感想を書いていきます。普通にネタバレしてますのでご注意ください。

暗示

逃げ続けた男の歪んだ自己愛。「負の暗示」1991年

あらすじ 昭和13年。一人の男が一晩のうちに村の住民たちを30人惨殺するという陰惨な事件を起こした。 そのまま自殺した犯人は、これといって極悪人でも精神異常でもない平凡な22歳の青年・土井春雄だった。 彼はなぜこのような事件を起こすに至ったのか。 …

社会に適合できない天才はどう生きていけばいいのか。「牧神の午後」1989年

あらすじ 1909年。ロシアバレエ団の新人、ヴァーツラフ・ニジンスキーは「アルミーダの館」で衝撃的なデビューを果たし、その異常なまでの才能で人々を驚かせ続けた。 しかしバレエマスター、ミハイル・フォーキンだけは、ニジンスキーの天才性の裏にある「…

人は誰だって褒められて伸びるタイプなんだよ!「ブルー・ロージス」1991年

あらすじ 黎子(たみこ)は男性と付き合ったことがないまま30歳になろうとするイラストレーター。 子供の頃から優秀な妹と比べられて育ったせいで自分に自信が持てずにいた黎子だが、ある時男性編集者の和久と出会ったことで、黎子の人生は少しずつ変わりは…

恋に思い詰める年頃。「ハーピー」1978年

あらすじ 高校生の佐和春海は、同級生の美少女・川堀苑子にだけ、死臭のような奇妙な「臭い」を感じるようになる。死臭を振りまきながら自分を誘惑する苑子を、佐和は女面鳥獣の化け物「ハーピー」なのだと思うようになり、正体を暴いてやろうと思う。 最初…

ママン、あたしは醜いの?「ラプンツェル・ラプンツェル」1974年

あらすじ 若き植物学者のオクターヴは、塔の中に住む美しい少女ミケティと出会う。ミケティは母親に「おまえは醜い」と言われ続けながら育てられていた。 「マ、ママン、あたしはみにくいの?」「そうよミケティ。外にでたらころされるわ」 ものすごい美少女…

スプーン曲げてどうすんの?「二日月」1990年

あらすじ 中学3年生になったえりは転校生の菊池という女子と隣の席になるが、菊池は何かというと自分の「超能力」や「予言」を誇示する。やがて菊池はその超能力でえりとBF・伊達との仲を裂こうとしてくるが…。 超能力しかとりえのない地味女子VS普通の女子…

パパは僕が苦しい時だけやって来る。「コスモス」1987年

あらすじ 小学生の裕太は喘息持ち。発作が起こるとママはいつも心配そうに裕太を看病してくれる。 優しいママがパパの会社に電話をかけると、パパが帰ってきて車で病院に連れて行ってくれるのだった。 個人的に山岸サイコホラーの最高傑作。わたくし、この話…

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