山岸凉子漫画感想ブログ

山岸凉子先生の漫画作品の感想を書いていきます。普通にネタバレしてますのでご注意ください。

自信・コンプレックス

失敗を恐れ続けた女の末路。「天人唐草」1979年

あらすじ 頑固で古風な父と貞淑な母を持つ岡村響子は、子供の頃から「慎みのある素晴らしい女性」になるように厳しくしつけられた。 特に、誇りに思う父の指示は響子にとって絶対だった。父の希望に応えようと精一杯務める響子だったが、父の言うことを聞け…

兄妹デュオの栄光の影。「グリーン・フーズ」1987年

あらすじ トビーは歌も歌える人気子役。一世を風靡していたトビーだったが、声変わりし、体が成長してしまったことで仕事がなくなる。 一方、歌の才能を見出された気弱なマーシャはトビーと兄妹デュオを組むことになるが…。 「僕がピアノを弾くよ。 マーシャ…

姉さんになり代わりたい。「奈落 タルタロス」1988年

あらすじ 18歳のエブリーヌには2歳上の姉・デルフィーヌがいる。 瓜二つの二人だが、才能ある女優であるデルフィーヌに比べ、エブリーヌは常に「人生の敗者」だった。 何をやっても姉に勝てないエブリーヌは、いつしかデルフィーヌの真似ばかりするようにな…

世界最後の日に仮面は要らない。「ストロベリー・ナイト・ナイト」1981年

あらすじ 目覚めると「私」はまた精神病院に入れられていた。 しかし外に出ると、そこはいつもとはまったく違った世界だった。 その日、街の全ての人々は醜い自分をさらけ出していた。「私」はわけもわからずあたりを歩くが…。 みんなとりつくろって生きてた…

人は誰だって褒められて伸びるタイプなんだよ!「ブルー・ロージス」1991年

あらすじ 黎子(たみこ)は男性と付き合ったことがないまま30歳になろうとするイラストレーター。 子供の頃から優秀な妹と比べられて育ったせいで自分に自信が持てずにいた黎子だが、ある時男性編集者の和久と出会ったことで、黎子の人生は少しずつ変わりは…

グレるって健康的かも知れない。「木花佐久夜毘売」1986年

あらすじ 高校生の典子には3歳上の姉がいる。姉の咲耶は子供の頃から優等生で、両親は咲耶ばかり可愛がっていた。さらに自分の名前「典子」まで「たった3歳の咲耶が名づけた」という自慢話の種にされ続けた典子はすっかりひねくれてしまっていたが…。 山岸先…

母は娘に嫉妬する。「鏡よ鏡…(旧題:星の運行)」1986年

あらすじ 14歳の雪のママは美人女優の羽深緋鶴。しかし雪はママに似ても似つかぬニキビ面で「子豚ちゃん」と呼ばれるほど丸々と太ったいじめられっ子だった。ママのような美人に生まれつかなかった自分に落ち込みつつも、ママを誇りに思っていた雪だったが……

白馬の王子様は息子。「鬼子母神」1993年

あらすじ ごく平凡な家庭に生まれた瑞季。しかし瑞季は生まれながらにして「悪魔」で、双子の兄は生まれながらにして「王子様」だった。さらに、母は「菩薩様」で、父は「表札」だった。成績優秀な兄は母に過大な期待を寄せられ、出来の悪い瑞季はぞんざいに…

それは、彼女にだけ見える友達。「ティンカー・ベル」1973年

あらすじ ダフニーのたった一人の友達は、小さい頃から側にいたティンカー・ベルだけだった。ダフニーが悲しい時、ティンカー・ベルだけがいつも彼女を慰めてくれていたが、ある日出会ったギーと親しくなるにつれて、ティンカー・ベルは彼女の目に見えなくな…

ママン、あたしは醜いの?「ラプンツェル・ラプンツェル」1974年

あらすじ 若き植物学者のオクターヴは、塔の中に住む美しい少女ミケティと出会う。ミケティは母親に「おまえは醜い」と言われ続けながら育てられていた。 「マ、ママン、あたしはみにくいの?」「そうよミケティ。外にでたらころされるわ」 ものすごい美少女…

[山岸凉子漫画感想ブログ]は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。