1980年代前半
あらすじ 15歳の紀子の家は山深い一軒家に引っ越してきた。 最初からその家に良くないものを感じていた紀子は、やがて家の中に「鬼」が見えるようになり、「鬼」に狙われるようになる。 病気の母や幼い弟妹や祖母の世話をしながら鬼と戦う紀子だったが、その…
あらすじ 17歳の佐和はステージママの言いなりでインチキ霊能力タレントをやっている。 ある時、死んだ母子の霊が出るという屋敷にしばらく滞在することになった、オカルト雑誌の取材陣と佐和ら霊能力者たち。 他の霊能力者が何もいないと言う中、佐和にだけ…
あらすじ 貧しい尺麻呂(さかまろ)は、森で埴輪の馬を拾う。 埴輪の馬の折れた足を直してやったところ、ある夜、人とは思えない者が馬を取りにやって来る。 気づくと家の前には財宝が置かれており、喜ぶ尺麻呂だったが、妬んだ者に盗掘の濡れ衣をかけられて…
あらすじ 葵は高校に通うために、叔母の由布子の家に居候することになった。 浮世離れした由布子の性格にも慣れてきた頃、葵はその家で起こる奇妙な現象に気づく。 自宅がお化け屋敷。 この後『二口女』の由良子さん&縁ちゃん、『ケサラン・パサラン』の由…
あらすじ 盲目の少年・多(まさる)が波打ち際を歩く。 多の見えない目には、すでにこの世を去った人々が見えていた。 「ゆっくり休んでくださいね」 「異能」や「死んだ人」が出てくるけど、幽霊に優しい多くんと特に何も悪さをしない幽霊さんのおかげで和…
あらすじ 「私」は気がつくと一人深い静寂の中にいた。 暗闇の中、たまに通り過ぎる人々を追いかけ、自分が誰かもわからぬまま「私」は彷徨う。 ああ、どうしよう。わたしは自分が誰なのかわからない! 幽霊密着取材。 「私」は自分が死んでいることに気づか…
あらすじ 中学2年の可南子は両院の離婚によりN市の学校へ転校してきた。しかし学校の古い体育館には恐ろしい噂があり…。 「戦争中、空襲にあってケガ人をあの体育館に運んだらしいよ」 空襲に遭った人々の霊がうごめく古い体育館で恐ろしい出来事が!という…
あらすじ 女子大学に入った磯村は寮で中世的な少女・鈴木翔(かける)と同じ部屋になった。ほとんど平らな胸と男名を持つ美少年のような彼女に磯村は「惚れて」しまう。一方、大学のある街の周辺では、お年寄りばかりを狙った殺人事件が相継いでいて…。 その…
あらすじ 目覚めると「私」はまた精神病院に入れられていた。 しかし外に出ると、そこはいつもとはまったく違った世界だった。 その日、街の全ての人々は醜い自分をさらけ出していた。「私」はわけもわからずあたりを歩くが…。 みんなとりつくろって生きてた…
あらすじ 「私」は会社帰りに道に迷ってしまった。歩けども歩けども知っている道に出ない。早く家に帰りたいのに、いつまで経っても家に辿り着かない…。 早く家に帰らなくちゃ…… 主人公(多分本当はもう死んでる?)が延々彷徨い歩くだけのお話。 知らない道…
あらすじ 昭和20年代の北海道。そこには世にも恐ろしい超甘党の一家が暮らしていた。そんな砂糖漬けの一家の中でたった一人、娘の「R子ちゃん」だけは甘い物が一切食べられないという並はずれた甘い物嫌いであった…。 甘党一家の中に一人だけ甘い物ダメな子…
あらすじ 私立女子高生の江崎はつまらない日常にうんざりしていた。しかし夏休みを前にしたある日、八重子という美少女に声をかけられた江崎は彼女の家に遊びに行くことに。八重子の家には八重子そっくりの顔をした母と叔母がいた。 東京へ来ればなにかいい…
73年の『ゆうれい談』から10年の時を経て、続編。当時『ゆうれい談』を発表した後に山岸先生へ届いた、「霊的体験を綴った、おびただしい数のお手紙」の中からいくつかピックアップされた怖い話です。3話しか入ってないですが。短い。かくれんぼをしていた女…