代々殺人鬼の家系。「ねむれる森の…」1974年
あらすじ
リュシアンは、婿養子に入った友人・レイモンに招待され、レイモンの住む古城にまでやって来た。
しかしそこにはレイモンはおらず、城にはレイモンの妻であるヴェルヴェヌと醜悪な老婆しかいなかった。リュシアンはその城にしばらく滞在することにするが…。
初期のホラー作品ですが、心霊的なものは一切出てきません。登場するのは殺人鬼の美女です。
古城のあちこちに置かれた彫像、家を留守にしたまま行方知れずのレイモン、謎の老婆、美しいヴェルヴェヌ。
この話はヴェルヴェヌと結婚したレイモンの立場で読むのが一番怖い。かわいいお嫁さんだったはずの女が実は由緒ある代々殺人鬼の家系で、ショックのあまり(?)成人男性なのになぜか枯れ果てた老婆のように変貌してしまい、せっかく来てくれた親友であるリュシアンも変わり果てた自分に全く気づいてくれない。必死に大学時代の時計を見せつける。追いかける。がんばる。
ヴェルヴェヌさん、おばあさんのコスプレをさせたことの意味は…?
収録コミックス
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