妙子ちゃんは見た目と中身のギャップがすごい。「学園のムフフフ」1974年
あらすじ
高校生になったばかりの伸江は優等生だが「ユニークな人材」を望む面食い。
伸江と仲良くなった妙子はおしとやかな美人で伸江とは正反対。しかし妙子はただの美人ではなかったのだった。
「校舎の2階から飛びおりるの負けたほうがラーメンおごろうって」
↑勝敗の基準は「より大怪我した方が負け」だった模様。
ゆかいな学園コメディ。内容は「妙子ちゃんは見た目と中身のギャップがすごい」(←ラノベのタイトルみたい)の一言で終わる、オチも弱めの短編なのですが、正反対な性格ながら仲の良い伸江と妙子が楽しくて好きです。
一見おしとやかな妙子ちゃんは中身は詩集を読んでそうな見た目に似合わずマンガ・アニメが大好きで、気が強く、イケメンに告られても動じず、中学での称号は「プリンス」。学校で堂々とバカボンを読み、5時からはデビルマンの再放送。時代がうかがえるなあ…。
「これ5時におわるかしら。デビルマンの再放送があるのに!」
そんな愉快な美少女妙子ちゃんですが、「告白してきた男に嫌われるためにわざわざワカメちゃんヘアにする」というのはちょっと常軌を逸していると思いますがどうですか?
そして神一兄さんは大学生なのに老けすぎだと思いますがどうですか? 顎髭は40過ぎてからでいいのではないですか?
収録コミックス
- 赤い髪の少年(サンコミックス))(朝日ソノラマ)
- 山岸凉子作品集〈11〉傑作集5 篭の中の鳥(白泉社)
- 山岸凉子全集〈31〉黒のヘレネー(角川書店)
- 自選作品集・ブルー・ロージス(文春文庫ビジュアル版)(文藝春秋)
- 常世長鳴鳥 (山岸凉子スペシャルセレクション 7)(潮出版)
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