山岸凉子漫画感想ブログ

山岸凉子先生の漫画作品の感想を書いていきます。普通にネタバレしてますのでご注意ください。

社会派

みんながその子を鬼にした。「鬼」1995年

あらすじ 天保8年。奥州枯野村はひどい飢饉に襲われ、親に不要と判断された子供たちは口減らしのために穴の中に捨てられた。 時は流れ、M美大の民俗学サークル「不思議圏」は寺に合宿に行くことになった。その土地の飢饉について調べていた彼らだが、寺では…

逃げ続けた男の歪んだ自己愛。「負の暗示」1991年

あらすじ 昭和13年。一人の男が一晩のうちに村の住民たちを30人惨殺するという陰惨な事件を起こした。 そのまま自殺した犯人は、これといって極悪人でも精神異常でもない平凡な22歳の青年・土井春雄だった。 彼はなぜこのような事件を起こすに至ったのか。 …

人間には制御できない巨大な力。「パエトーン」1988年

あらすじ 全世界を震撼させたチェルノブイリ原発事故。そして、日本にも続々と作られている原子力発電所。その恐ろしさも知らず、人類は制御できない日輪の馬車を駆っている愚かな「パエトーン」と同じなのではないだろうか? 原発への問題提起作品。 チェル…

あの日の広島。「夏の寓話」1976年

あらすじ 広島のおじの家の留守番を頼まれた大学生・澄生は、謎の女の子と出会う。とても内気で自分の名まえも家も教えてくれない女の子と仲良くなった澄生は、ある夜不思議な幻を見る。 「きみ、なんて名まえなの」 「…………わかんない」 自分の名前も家もわ…

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