山岸凉子漫画感想ブログ

山岸凉子先生の漫画作品の感想を書いていきます。普通にネタバレしてますのでご注意ください。

1970年代前半

ネジを巻くのが日課です。「ネジの叫び」1971年

あらすじ 造船王の娘・セシルは同じ大学のジョージと結婚した。 しかしジョージは財産目当てでセシルと結婚しただけだった。 ある日、二人が乗っていたヨットが嵐で転覆する。ジョージは好都合とばかりにセシルを見殺しにするが…。 財産目当てだった夫を死ん…

妙子ちゃんは見た目と中身のギャップがすごい。「学園のムフフフ」1974年

あらすじ 高校生になったばかりの伸江は優等生だが「ユニークな人材」を望む面食い。伸江と仲良くなった妙子はおしとやかな美人で伸江とは正反対。しかし妙子はただの美人ではなかったのだった。 「校舎の2階から飛びおりるの負けたほうがラーメンおごろうっ…

えっ、おにぎりの具を当てる能力めっちゃ欲しい…。「ゆうれい談」1973年

山岸先生が漫画家仲間から聞いた「幽霊談」を一挙公開!「手ぬぐいを巻いた幽霊、柳の精霊に恋された姉、幽霊に脚を引っ張られて膝がはずれた少女、窓を叩き続ける左手…。実際にあった怖い話、それと私の好きな「不思議で奇妙な話」もちゃんと入ってて嬉しい…

3人の女性の物語。「三色すみれ」1973年

3話入りのオムニバス。3人の女性の物語です。エピソードごとに時代が飛ぶのですが、ヒロインたちが着てるドレスがちゃんとロマンティックスタイル→エンパイアスタイル→アール・ヌーヴォーと変化していて細かいです。時代考証ちゃんとしてる。 第1話「雫」 ル…

代々殺人鬼の家系。「ねむれる森の…」1974年

あらすじ リュシアンは、婿養子に入った友人・レイモンに招待され、レイモンの住む古城にまでやって来た。しかしそこにはレイモンはおらず、城にはレイモンの妻であるヴェルヴェヌと醜悪な老婆しかいなかった。リュシアンはその城にしばらく滞在することにす…

人魚は報われない恋をしがち。「わたしの人魚姫(ネプチュナ)」1974年

あらすじ ジョリーは砂浜に倒れていた少女・ネプチュナを発見する。記憶喪失のネプチュナを世話をするうちに、足を与えられた人魚姫を思わせる美しい彼女に惹かれていくジョリーだったが…。 きみが人魚姫なら……王子さまはぼく? 山岸先生の淡い恋物語といえ…

幽霊と根比べ。「だれかが風の中で…」1973年

あらすじ 盲目の少年ジュールのピアノ教師兼看護婦としてラガッシュ家にやって来たニコル。ジュールは少しずつニコルに心を開いてくれるようになる。しかしニコルはその家でたびたび謎の少女の姿を見かけ…。 「彼女はね、母親にすてられたんだ。再婚のじゃま…

心理的虐待、ダメ、絶対。「赤い髪の少年」1973年

あらすじ 大学院生のエマニュエルは従兄の家に招かれた。そこの息子のステファヌは「にんじん」と呼ばれ、母親セブリヌから心理的虐待を受けていた。 「なぜ彼のことをにんじんと呼ぶのです? 髪が赤いからですか?」「あの子の心ときたら髪よりすごい色なん…

それは、彼女にだけ見える友達。「ティンカー・ベル」1973年

あらすじ ダフニーのたった一人の友達は、小さい頃から側にいたティンカー・ベルだけだった。ダフニーが悲しい時、ティンカー・ベルだけがいつも彼女を慰めてくれていたが、ある日出会ったギーと親しくなるにつれて、ティンカー・ベルは彼女の目に見えなくな…

ママン、あたしは醜いの?「ラプンツェル・ラプンツェル」1974年

あらすじ 若き植物学者のオクターヴは、塔の中に住む美しい少女ミケティと出会う。ミケティは母親に「おまえは醜い」と言われ続けながら育てられていた。 「マ、ママン、あたしはみにくいの?」「そうよミケティ。外にでたらころされるわ」 ものすごい美少女…

ピエロと王子様。「かぼちゃの馬車(旧題:「12時の時の精」)」1974年

あらすじ シンデレラストーリーを夢見て遠縁のトレヴァス家にやって来たのに、いとこで当主のシリル卿の小間使いにされてしまったクラシニーラ。 シリルの側にはいつもピエロと呼ばれる男の子がいて…。 初期のかわゆいラブコメですね。ええ。はい。(恋愛も…

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