山岸凉子漫画感想ブログ

山岸凉子先生の漫画作品の感想を書いていきます。普通にネタバレしてますのでご注意ください。

押入れを開けるのが怖くなる。「押し入れ」1997年

山岸先生が美内すずえ先生から聞いた「他人のフンドシ」恐怖話。けっこう勇気を出さないと読み返せないホラーです。
押し入れとか箪笥(観音開きのやつ)ってむやみに怖いですよね! 人が入れる大きさがあるからかな。
この話は美内先生のアシスタントさんが、同居してるお姉さんと一緒に体験した話です。 「押し入れの襖がいつの間にかうっすら開いている」「仕事から帰ってくると薄暗い部屋の中でコタツが赤く光ってる」などの実際にありそうな現象は自分の身にも起きそうで怖い! そんなことが何回かあって……。ある晩、姉妹二人で眠っているといきなりお姉さんが飛び起きて叫ぶのです。

「いる! だれかいる。押し入れの中にだれかいる!

ぎゃー! 「押し入れの隙間から女の人の目が見える」とか怖すぎる…!(これが男の人の目だったら別の意味で怖いけど) 夜は家にいないことが多い妹と違って、お姉さんの方は押し入れのおかしさに前から気づいてました。
ちなみにオチは「昔その部屋で女の人が殺されて押し入れに死体が入れられていた」という、典型的なものでした(山岸先生も言ってますが)。やっぱあるんだそういう話。

でも「コタツがついていた」ってのは何なんだろう?と読者が思った頃、「もしかしてその死体を包んでいた布団ってコタツ布団だったりして!!」とか言い出す山岸先生! 思わず悲鳴を上げるアシさんたちと私!
本当かどうかはこの話では明らかにはなってませんが、推測が的確すぎて怖いよ!

収録コミックス

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