山岸凉子漫画感想ブログ

山岸凉子先生の漫画作品の感想を書いていきます。普通にネタバレしてますのでご注意ください。

ピエロと王子様。「かぼちゃの馬車(旧題:「12時の時の精」)」1974年

あらすじ

シンデレラストーリーを夢見て遠縁のトレヴァス家にやって来たのに、いとこで当主のシリル卿の小間使いにされてしまったクラシニーラ
シリルの側にはいつもピエロと呼ばれる男の子がいて…。


初期のかわゆいラブコメですね。ええ。はい。(恋愛ものに興味がないのでテンションが低い私だよ!)
昔の山岸イケメンっぽいロン毛のシリルと、可愛い系の男の子ピエロ。
ピエロを遊び道具のように扱うシリル坊っちゃんに怒り、道化役のピエロが気になってしまうクラシニーラですが、最後には愉快などんでん返し。途中まではわりと本当にどっちとくっつくかわからない。リアル調のかぼちゃの馬車がシュールです。

「罰はなにがよいかな。そうだ、キスさせること!」
「ええっ、あたしと!」
「どうしてあんたとなのさ。こっち(ピエロ)とだよ」
「え?」
昔の少女漫画ならではの何気ないBLに時代を感じる。

結局は「王子様」と婚約できることになるのですが、クラシニーラは即OKせず「お互い16歳だから決めるには早い」とか正論を言っちゃって王子様が泣いちゃういます。「王子さまにピエロはつきもの」という台詞はピンとこない人が多いかも。※昔の宮廷には宮廷道化師という人がいた。

収録コミックス

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